ケイスケの音響学

言語聴覚士に必要な音響学の解説をします。

2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

音響学の基礎127 過去問⑯

過去問⑯ 今回は単位が誤っている選択肢を探す問題。 単位は理系科目では超重要事項。 計算結果に単位を書かないと減点やバツになるくらいだ。 例えば、 長さは L(リットル)では測らないし、 体積は g(グラム)で量らないし、 重さは m(メートル)で量ら…

音響学の基礎126 過去問⑮

過去問⑮ 今回も音波についての問題。 復習範囲は投稿24、投稿40、投稿60、投稿65。 ヒント: a:縦波は固体中だけでなく、液体や気体中も伝わる。 b:光や音波はある面で跳ね返る。 c:壁があって直接音が聞こえなくても、回り込んだ反対側の音が聞こえる。 …

音響学の基礎125 過去問⑭

過去問⑭ 今回は空気中の音波について誤っている選択肢を選ぶ問題。 見たことがない表現があるからわかりにくいかもしれない。 ヒントを沢山書こう。 ヒント: ①気圧が0Paなら真空になる。 空気中の音波の音圧が0Paということは空気がある。 ②音波は粗密波で…

音響学の基礎124 過去問⑬

過去問⑬ 今回は空気中の音波について誤っている選択肢を探す問題。 復習範囲は投稿13、投稿14、投稿23、投稿24、投稿60、投稿65。 復習範囲を見た上でのヒント。 ①音波は縦波か横波か。 ②音波は壁で跳ね返るか。 ③音波は壁の後ろ側に回り込むか。 ④音速=周…

音響学の基礎123 過去問⑫

過去問⑫ 今回の問題は投稿29で解説済みなので、忘れた人は戻ろう。 追加ヒント: 上のグラフはy-tグラフ。 横軸は時間なので周期を読み取ることができる。 周期がわかると周波数が計算できる。 振幅も図から読み取ることができる。 縦軸は音圧なのでdBSPLの…

音響学の基礎122 過去問⑪

過去問⑪ 今回は空気中の音波の性質で誤っている選択肢を探す問題。 復習範囲は投稿10、投稿11、投稿13、投稿14、投稿23、投稿24。 問題文、選択肢、復習範囲を見返そう。 ヒント: ①音速が変化しても周波数は変わらない。 ②1秒あたりの波の数が多くなると波…

音響学の基礎121 過去問⑩

過去問⑩ 今回は誤っている関係式を探す問題。 復習範囲は投稿10、投稿11、投稿14、投稿61。 先に確実に合っている式を潰していこう。 ②や④はわかりやすい。 復習範囲に載ってない単語があるからヒントを書こう。 ①波数:単位の長さに含まれる波の数。波長λの…

音響学の基礎120 過去問⑨

過去問⑨ 今回は正弦波の波長を求める問題。 復習範囲は投稿14。 投稿54で過去に解いたことがある問題だ。 音響学が国家試験の出題範囲である以上、講師も国家試験からの抜粋をする。 つまり、過去問を解いていくと見たことある問題に出会うはずだ。 一度解い…

音響学の基礎119 過去問⑧

過去問⑧ 今回は波長を表す選択肢を探す問題。 復習範囲は投稿10、投稿11。 投稿16で一度解いている問題である。 即答できない人のためのヒント。 語群:波長、半波長、周期、速さ、周波数。 ①がわかりにくいかもしれない。 波長は波の山から山まで。 または…

音響学の基礎118 過去問⑦

過去問⑦ 今回は主に音のスペクトルからの問題。 誤っている選択肢を探そう。 復習範囲は投稿68~投稿74。 さて、今回のヒント。 ①音は周期音と非周期音に分類される。 ②調波複合音は周期的複合音のこと。 ③周期音以外は非周期音である。 ④基本周波数は基本音…

音響学の基礎117 過去問⑥

過去問⑥ 今回は純音について誤っている選択肢を探す問題。 復習範囲は投稿26、投稿68、投稿69。 今回もヒントを書こう。 ①部分音:複合音を構成する正弦波成分のこと。 ②線スペクトル:音のスペクトルが1本の線になること。 ③時間波形が決まる:波が1つに…

音響学の基礎116 過去問⑤

過去問⑤ 今回は周期的複合音の部分音について正しい記述を選ぶ問題。 投稿70が今回の範囲だ。 戻る前にわかるところまで解いておこう。 周期的複合音というのは周期音の一種。 周期的複合音が周期音とイコールにならないのは、 純音も周期音の一部だからだ。…

音響学の基礎115 過去問④

過去問④ 今回も国家試験の過去問を解こう。 純音についての記述のうち誤っている選択肢を探す問題。 今回の問題はブログの投稿には登場していないからヒントを書こう。 ①サイン波は正弦波のこと。 ②コサイン波は余弦波のこと。 コサイン波とサイン波は波の形…

音響学の基礎114 過去問③

過去問③ 今回は縦波と横波の問題。 縦波と横波の例、そしてどういう性質があるかがわかれば解ける。 言葉だけで覚えるのは混乱するので、写真や図で覚えると良い。 投稿23、投稿24を復習すれば完璧だ。 音波は縦波と横波のどちらだろうか? cafetalk.com

音響学の基礎113 過去問②

過去問② 今回も過去問から五択問題。 純音について覚えているだろうか? 連続スペクトル、部分音、高さ感覚、周期、周波数。 わからない単語はその都度調べよう。 なんとなく解答して正解するパターンが危ない。 誤答選択肢もどこが違うのかを考えてみよう。…

音響学の基礎112 過去問①

過去問① 今回から国家試験に挑戦してみよう。 音響学の単位だけを取りたい人には少し寄り道になるかもしれない。 ただ、音響学のテストに国家試験過去問から抜粋する講師もいるから、 手を付けておくのも一つの攻略方法だと思う。 今回は軽めの問題だ。 周波…

音響学の基礎111 指数法則⑥

指数法則⑥ 投稿106~投稿110で学んだ指数法則の公式を使って問題を解いてみよう。 投稿109の式1~式5にそれぞれ順番に対応している。 ①~⑤まではすぐ解けるだろう。 ⑥で多くの人が悩む。 「0乗って何だっけ?」 公式を見ても0乗について載っていない。 で…

音響学の基礎110 指数法則⑤

指数法則⑤ 投稿109の指数法則の拡張の解説をしよう。 まずは式2について。 =2× ここまでは大丈夫だろうか? 分子と分母を別々にしただけ。 これが指数を含む文字式や数式になっても同じことができるのだ。 = 指数の同じ形にできたら、式1を使って指数を足す…

音響学の基礎109 指数法則④

指数法則④ 今回は指数法則の拡張で少しだけ複雑になる。 今までは指数に正の整数(1,2,3,・・・)しか考えていなかったが、 今回から0や負の整数(-1,-2,-3,・・・)も考えていく。 左側四角では、 文字の0乗、-1乗、-n乗について書かれている。 四角の下にからま…

音響学の基礎108 指数法則③

指数法則③ 投稿106と投稿107で指数法則の3つの式を覚えてから問題を解いてみよう。 解答するとき、10のn乗は指数表記のままで良い。 = 10000000 のように書き換える必要はない。 それ以外は計算すること。 ①と②は公式に代入するだけだ。 ③と④はテストに使わ…

音響学の基礎107 指数法則②

指数法則② 今回は前回の投稿106の公式の解説。 aの2乗はaを2回繰り返しかけたものだ。 最初は2乗や3乗などで計算してみると良い。 途中式を省略せずに書くと式の意味がわかる。 前回の1式と今回の2式は形が似ているけど結果は異なる。 括弧の外側に2乗があっ…

音響学の基礎106 指数法則①

指数法則① 投稿92~投稿105は音響学でも計算が難しい範囲だ。 だいたい難易度10/10。 ここからは1/10くらいの難易度に戻る。 難しい問題ばかりやっても疲れるだけだ。 投稿①で指数法則について触れたが、詳しく説明していなかった。 指数法則は高校1年生の…

音響学の基礎105 音の強さ計算の練習

音の強さ計算の練習 今までの音の強さ計算のまとめ。 範囲は投稿99~投稿103まで。 答えはわかっているかもしれないけど、 最後に一通り計算しておこう。 音の強さ[W/]から音の強さのレベル[dBSIL]を計算するだけでなく、 その逆の計算もできるようになると…