ケイスケの音響学

言語聴覚士に必要な音響学の解説をします。

音響学の基礎136 過去問㉕

過去問㉕

今回は計算問題。

 

帯域を10kHzに制限された60dB/Hzの白色雑音の音圧レベルを求めるときは、

イメージとして縦軸が60dB/Hz、

横軸が10kHzのスペクトルを思い浮かべよう。

この部分の面積を求めたいのだが、

単位が違うのでただ単に掛けてはいけない。

 

音の強さを10kHz倍、つまり10000Hz倍するということは、

音の強さのレベルの公式の、

dBSIL=10log(I/I0)

のI/I0、つまり音の強さの比に10000を代入すれば良い。

計算すると、

dBSIL=40dBと求められる。

制限dBSIL値は元の値と足し算して、

60+40=100dBSIL

最後に音の強さのレベルから音圧レベルに直して、

100dBSIL=100dBSPL

と求められる。

 

音圧レベルを聞かれているが、

音の強さのレベルの公式を使うことに注意しよう。

キロ、ヘクト、ミリ、マイクロなどの補助単位がわからない場合は、

単位と補助単位の説明を復習しよう。

 

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