今日は応用問題に挑戦しよう。
この問題は音響学のテストの過去問に載っていた。
このレベルになると正解率も出題率も下がるだろう。
その分、今回はヒント多めで解説する。
今回は音圧比(P/P0)のみを求める問題だ。
解法は2つある。
①30 dBを20 dB+10 dBとして別々に音圧比を求める方法。
②指数法則を用いて計算する方法。
先に言っておくと = を知らないと解けない。
①30 dBを20 dB+10 dBとして別々に音圧比を求める方法。
音圧レベルを求めるdBSPLの公式では、
dBSPL=20log(音圧比) なので、20 dBSPLのときはすぐ求めることができる。
30=20+10 として、20 dBSPLのときの音圧比を求める。
次に10 dBSPLのときの音圧比を求める。
今までと同じように解くと という値が出てくる。
これは なので、問題文より3.16となる。
dBSPL=20log(音圧比) の形に式を変形するので、
30=20+10
=20log(10)+20log(3.16)
=20log(10×3.16)
=20log(31.6)
と求められる。最後は対数の公式を使う。
②指数法則を用いて計算する方法。
こちらは少しテクニカル。計算は①よりはるかに楽。
dBSPL=20log(音圧比)
dBSPLの値に30を代入して今までと同様に計算すると、
音圧比に という値が出てくる。
指数法則より、
= ×
なので、音圧比は 10×3.16 で計算できる。
テキストや過去問の解説では①で解答している。
どちらも試してわかりやすい方で解いてみよう。