ケイスケの音響学

言語聴覚士に必要な音響学の解説をします。

音響学の基礎209 中間テスト45

中間テスト45

『4mPaを音圧レベルに変換すると46dBになる』

この記述は◯か✕か。

 

ヒント:

20μPa、200μPa、2mPa、20mPa、200mPa、2Pa、20Paが、

0dB SPL、20dB SPL、40dB SPL、60dB SPL、80dB SPL、100dB SPL、120dB SPL、

にそれぞれ対応している。

これらは頻出の値なので暗記したほうが早い。

その他に、音圧が1Paや4mPaのときの音圧レベルもよく聞かれる。

 

音圧の基準値P0は20μPaである。

計算するときはどちらも同じ単位にすること。

例えば、20μPa {2×10^{-5}}Paとして音圧をPaに揃えても良いし、

20μPaを基準にして音圧をμPaに揃えても計算できる。

4mPa=4000μPaなのでμPa同士で計算すると、

 

dB SPL= 20 \log \left( \dfrac{4000}{20}\right)

  = 20 \log \left(200\right)

  = 20 \log \left(2×{10^{2}}\right)

  =20×(log2+2log10)

  =20×(0.3+2)

  =20×(2.3)

  =46 dB SPL

 

補足:

音圧レベルは「音圧の基準値に対する音圧の比」の

対数に20を掛けたものである。

音圧の基準値と音圧の単位が揃っていれば比が計算できるので、

必ずPaに揃えなければいけないということではない。

 

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