今回は音のスペクトルについて誤っている選択を探す問題。
ヒント:
①雑音(〇〇ノイズなど)は連続スペクトルになり無数の周波数成分を持つ。
②純音は単一の周波数成分を持つ。
③白色雑音(ホワイトノイズ)のスペクトルは、
あらゆる周波数成分を、全て等しい量含んでいる。
そのため、平均スペクトル傾斜は0dB/octである。
平均スペクトル傾斜は1オクターブ高くなったときに、
何dBSPL変化するかを表した数値である。
④純音は線スペクトルになるが、
純音2周期分しかない音波はトーンバースト音に近くなり、
連続スペクトルになるため無数の周波数成分を持つ。
⑤有声声門音源(声帯音源による喉頭原音)のスペクトルは、
単純な周期的複合音である。
この周波数成分は周波数が2倍になると音圧で1/4になる。
dBSPL=20log(P/P0)
上の公式の(P/P0)に1/4を代入して計算すると、
-12dBとなる。
つまり1オクターブ高くなると成分量が12dB減少する。
よって、平均スペクトル傾斜は-12dB/octである。