ケイスケの音響学

言語聴覚士に必要な音響学の解説をします。

音響学の基礎① 指数法則

指数法則

投稿106から6回で指数法則についてを解説している。

指数法則に詰まったら投稿106まで進もう。

 

前回の記事では単位と補助単位の表を解説した。

今回はデシベル計算の基礎ということで、1回目のPDFを一部紹介する。

dBSPL=20log(P/P0)

音圧から音圧レベルを計算する公式はこのように表される。

 

高校数学から離れている人だと突然公式を言われてもわからない。

logって何?

P/P0が音圧比?

となるのも無理はない。

私だって政治の三権分立の仕組みを正しく理解していない。

暫く触れていない分野や不得意科目は忘れやすいものだ。

 

さて、テキストや資料にはlogの掛け算は足し算に変形できると書いてある。

それがさらに混乱を招くだろう。

理系科目あるある、いったん置いてきぼりになるとその後の授業がわからない。

デシベル計算で躓くと、その後に今何を教えられているのかわからなくなるのだ。

 

まず、logというのがわからない方が多い。

これは対数と言って、指数がわからないと理解が難しい概念だ。

因みに、対数は数学IIの範囲だから高校2年生で学ぶ内容である。

その前に数学Iの指数を勉強し直す必要があるが、

数学IIの指数までの知識は音響学には必要ない。

 

ということで音響学のデシベル計算が苦手な方は、

まず指数法則をしっかり理解すると良い。

高校の教科書を見てもいいし、ネットで解説動画を見ても良い。

私の授業でも指数法則は50分で終わっているので、

そこまで内容は重くない。

ただし、対数の計算で必要不可欠なので問題練習をしておくこと。

 

次回はデシベル計算に必要な対数の公式について触れようと思う。

 

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