音響学テキストの表をグラフにしてみたのが左上。
80dBから100dBになると10倍になり、100dBから120dBになると100倍になる。
100dBを基準にすると80dBは1/10、60dBは1/100、40dBは1/1000になり、
途中まで値が小さすぎて増加量が見えない。
つまり、グラフが急激に増加するのでグラフが非常に見辛い。
でも、縦軸を10倍の目盛りにすると右下のきれいな直線になる。
ここで使われるのが指数と対数の概念である。
実は、対数というのは意外と身近なものだ。
星の明るさの等級、地震の規模のマグニチュードなども対数で計算されている。
もっと身近な例だと水素イオン指数pHなどもそうだ。
お肌に優しい弱酸性というのはpH3.0~6.0であり、
これも対数の計算式で求められている。
指数や対数は微小なものや巨大なものをわかりやすい値に変換するツール。
計算は少し混乱するかもしれないけど、
それを用いることでわかりやすくなることがあるってことだ。
今回はグラフの値や形は覚える必要はないので、
指数や対数があると便利なんだということを理解しよう。