ケイスケの音響学

言語聴覚士に必要な音響学の解説をします。

音響学の基礎㊳ 弦のn倍振動

弦のn倍振動

弦の基本振動、2倍振動、3倍振動について解説してきた。

では、n倍振動のときの波長λnと周波数fnはどうなるか推測しよう。

 

方法は簡単。

上のような表を作ってまとめるだけ。

じっと見ていると規則性に気付かない?

4倍振動、5倍振動、…と続いて、

n倍振動のときの波長と周波数を求めることができるのだ。

 

今まで3回かけて文字式をこねくり回したのは、

n倍振動を求めることで、

音速と弦の長さがわかっているとき、

波長と周波数がすぐわかるようにするためなのだ。

 

基本振動ならn=1を代入すると、

2倍振動ならn=2を代入すると、

直ぐに計算できる。

 

これで気付かない人のために追い打ちのヒント。

基本振動のとき、

λ1=2L=2L/1

f1=c/2L=1c/2L

見えないけど1が省略されているよ。

 

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