ケイスケの音響学

言語聴覚士に必要な音響学の解説をします。

音響学の基礎190 中間テスト26

中間テスト26

『日本語の母音は周期的複合音である』

この記述は◯か✕か。

 

ヒント:

周期的複合音は周期音のことで、線スペクトルになる。

線スペクトルになるということは、

周波数が一定の値を取らないといけない。

母音の周波数は常に一定ではないので、周期的複合音とは言えない。

 

補足:

音波のグラフで考えると、

母音の基本周期は時間とともに変化する。

周波数と周期は逆数の関係なので、

どちらかが一定でなければ周期音にはならない。

 

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音響学の基礎189 中間テスト25

中間テスト25

『音速が340m/sのとき、800Hz純音の波長は0.425mである』

この記述は◯か✕か。

 

ヒント:

この問題は、音速と周波数と波長の公式で求められる。

純音は音波の一種なのでそのまま代入することが可能。

c=fλ

音速=周波数×波長

今回は波長を求めたいので、

両辺を周波数で割ると、波長=の形になる。

λ=c/f

波長=音速÷周波数

 

ここに、c=340、f=800を代入して計算する。

今回はそれぞれの単位が、

音速[m/s]、周波数[Hz]、波長[m]なので、

単位換算する必要はない。

 

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音響学の基礎188 中間テスト24

中間テスト24

『周期が8msの純音の周波数は125Hzである』

この記述は◯か✕か。

 

ヒント:

純音も音波の一種なので公式で計算できる。

f=1/T
周波数=1/周期

この公式に周期の値を代入して計算すれば良い。

 

この問題では、単位がms(ミリ秒)なので、

8ms=0.008sで計算する必要がある。

面倒でも間違えないように筆算で計算すること。

 

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音響学の基礎187 中間テスト23

中間テスト23

『500Hzの音波の周期は2msである』

この記述は◯か✕か。

 

ヒント:

周波数と周期の公式は、

f=1/T

周波数=1/周期

である。

周波数と周期は互いに逆数に成るので、

T=1/f

周期=1/周波数

と書くことができる。

 

今回は周期を求める計算なので、

T=1/f

にf=500を代入して計算すれば良い。

周期の単位はms(ミリ秒)になっているので、

計算ミスに注意しよう。

 

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音響学の基礎186 中間テスト22

中間テスト22

『500Hzの音波の波長は0.5mである』

この記述は◯か✕か。

 

ヒント:

これは周波数が与えられて波長を求める問題。

教科書を見ても周波数と波長のみの公式はない。

音速と周波数と波長の公式がある。

c=fλ

音速=周波数×波長

先生は「お・は・し」で説明するかもしれない。

両辺を周波数fで割ると、波長λの式になる。

λ=c/f

波長=音速÷周波数

となる。

 

ここで、音速が与えられてないが、

通常、340m/sの値を使う。

後は単位に気をつけながら計算しよう。

 

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音響学の基礎185 中間テスト21

中間テスト21

『気温が0℃の時の音速は331.5[m/s]であり、

 気温が1℃上昇すると音速は0.61[m/s]早くなる』

『気温が20℃の時の音速はおよそ340[m/s]である』

この記述は◯か✕か。

 

ヒント:

空気中の音速c[m/s]は、

気温t[℃]を用いて、

c=331.5+0.6t

と表すことができる。

0.6tは0.6×tのことだ。

これはどうしてそうなるかより公式として覚えたほうが早い。

この問題では1℃あたりの音速の早さの増加率を0.61[m/s]と書いてあるが、

一般的に用いられる0.6[m/s]をより厳密に記したものである。

公式にt=20を代入して計算しよう。

計算するときは小数点に注意すること。

 

補足:

空気中の音速を理論的に導出しようとすると、

ポアソンの関係式、微分、気体の状態方程式の知識が必要になる。

理系の大学生が学ぶ内容なので導出する必要はない。

公式を覚えて計算できるようになろう。

 

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音響学の基礎184 中間テスト20

中間テスト20

『音の強さは音のエネルギーのことである』

『音のエネルギーは音圧実効値の2乗に比例する』

この記述は◯か✕か。

 

ヒント:

音の強さ=\dfrac {音圧^2}{空気の密度×音速}

と表すことができる。

ここで、空気の密度と音速は定数なので、

音の強さ=比例定数×{音圧}^2

となり、音の強さは音圧(実効音圧)の値の2乗に比例する。

 

補足:

音の強さ:I [W/{m}^2]

音圧:P[Pa]

空気の密度:ρ[kg/{m}^3]

音速:c[m/s]

とすると、

I=\dfrac {P^2}{ρc}

と表される。

ρ=1.2[kg/{m}^3]

c=340[m/s]

より、ρc(ρ×c)を比例定数kで置き換えると、

I=\dfrac{1}{k}×{P}^2

となる。kは定数なので1/kも定数となり、

I∝{P}^2

音の強さは音圧の2乗に比例することがわかる。

 

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