ケイスケの音響学

言語聴覚士に必要な音響学の解説をします。

音響学の基礎185 中間テスト21

中間テスト21

『気温が0℃の時の音速は331.5[m/s]であり、

 気温が1℃上昇すると音速は0.61[m/s]早くなる』

『気温が20℃の時の音速はおよそ340[m/s]である』

この記述は◯か✕か。

 

ヒント:

空気中の音速c[m/s]は、

気温t[℃]を用いて、

c=331.5+0.6t

と表すことができる。

0.6tは0.6×tのことだ。

これはどうしてそうなるかより公式として覚えたほうが早い。

この問題では1℃あたりの音速の早さの増加率を0.61[m/s]と書いてあるが、

一般的に用いられる0.6[m/s]をより厳密に記したものである。

公式にt=20を代入して計算しよう。

計算するときは小数点に注意すること。

 

補足:

空気中の音速を理論的に導出しようとすると、

ポアソンの関係式、微分、気体の状態方程式の知識が必要になる。

理系の大学生が学ぶ内容なので導出する必要はない。

公式を覚えて計算できるようになろう。

 

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