ケイスケの音響学

言語聴覚士に必要な音響学の解説をします。

音響学の基礎191 中間テスト27

中間テスト27

『周期が3msの複合音の第3倍音の波長は34cmである』

この記述は◯か✕か。

 

ヒント:

周期的複合音(周期音)は、

周期音=基本音+2倍音+3倍音+・・・

と書くことができる。

倍音とはn倍の周波数の正弦波を表す。

基本音の周期をT1とすると、

倍音の周期T2はT1/2となり基本音の周期の1/2になる。

同様に、

倍音の周期T3はT1/3となり、

倍音の周期T4はT1/4となる。

 

今回問題では複合音の周期が3msなので、

第3倍音の周期は3msの1/3だ。

つまり、1ms(ミリ秒)になる。

単位をミリ秒から秒に換算して、

f=1/T

周波数=1/周期

の公式から周波数を計算する。

 

次に、

c=fλ

または『お・は・し』から波長を計算する。

λ=c/f

波長=音速÷周波数

なので、音速cに340m/s、周波数fに1000Hzを代入して、

λ=340/1000

  =0.34[m]

  =34[cm]

最後は問題の単位に合わせること。

 

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