ケイスケの音響学

言語聴覚士に必要な音響学の解説をします。

音響学の基礎184 中間テスト20

中間テスト20

『音の強さは音のエネルギーのことである』

『音のエネルギーは音圧実効値の2乗に比例する』

この記述は◯か✕か。

 

ヒント:

音の強さ=\dfrac {音圧^2}{空気の密度×音速}

と表すことができる。

ここで、空気の密度と音速は定数なので、

音の強さ=比例定数×{音圧}^2

となり、音の強さは音圧(実効音圧)の値の2乗に比例する。

 

補足:

音の強さ:I [W/{m}^2]

音圧:P[Pa]

空気の密度:ρ[kg/{m}^3]

音速:c[m/s]

とすると、

I=\dfrac {P^2}{ρc}

と表される。

ρ=1.2[kg/{m}^3]

c=340[m/s]

より、ρc(ρ×c)を比例定数kで置き換えると、

I=\dfrac{1}{k}×{P}^2

となる。kは定数なので1/kも定数となり、

I∝{P}^2

音の強さは音圧の2乗に比例することがわかる。

 

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