ケイスケの音響学

言語聴覚士に必要な音響学の解説をします。

音響学の基礎142 過去問㉛

過去問㉛

今回は声道の共鳴周波数について正しい記述を選ぶ問題。

復習範囲は投稿53

 

第1共鳴周波数は第1フォルマントであり、基本振動の周波数f1になる。

第2共鳴周波数は第2フォルマントであり、3倍振動の周波数f3になる。

声門が閉じ唇が開いているときの声道は閉管で近似できる。

閉管の周波数の公式は、

fn=nc/4L (nは自然数の奇数)

になるので、

共鳴周波数は基本振動の周波数の奇数倍になる。

 

それでは計算していこう。

まずは、長さがcmで与えられているのでmに変換する。

17cm=0.17m

気温15℃で音速が340m/sのとき、

fn=nc/4L より、

f1=1×340/4×0.17=500Hz

f3=3×f1=3×500=1500Hz

 

さらにヒント。

1kHz=1000Hz

キロは10^3を表す接頭語なので基準単位のHzに変換するには、

10^3倍、つまり1000倍すれば良い。

忘れた人は単位と補助単位の説明に戻ろう。

 

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