ケイスケの音響学

言語聴覚士に必要な音響学の解説をします。

音響学の基礎54 閉管の共鳴 応用問題⑥

閉管の共鳴 応用問題⑥

閉管の共鳴の応用問題はこれで最後だ。頑張ろう。

今回は波長の長さを聞かれている。

閉管のn倍振動の波長の式を覚えていない?

でも大丈夫。覚える必要は全くないのだ。

 

思い出して欲しい。

音速と周波数が与えられて波長を聞かれている。

はて、どこかで見たことないかい?

 

実は、λ=c/f で求められるのだ。

声道の17.5 cmは必要ない値。

閉管だからと今までのように計算しようとすると間違うのだ。

見事な引っ掛け問題だ。

 

もし無理やり解こうとすれば、

閉管のn倍振動の周波数の式からnを求め、

求めたnをn倍振動の波長の式に代入しても求められる。

結果として同じ値にはなるが、

n=1.4 になるためどこかおかしい。

そう、nは自然数の奇数だった。

 

だから、この場合は λ=c/f で求めるのが最短なのだ。

 

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