ケイスケの音響学

言語聴覚士に必要な音響学の解説をします。

音響学の基礎163 音の正体

音の正体

今回は音について詳しく書こう。

音波というくらいだから波の一種であることはわかるが、

何で音が波なのかわからない人が多い。

 

まず、音というのは音源が発した空気の振動だ。

その空気の振動は人間の耳を振動させ、

人間が感知し音と認識する。

 

次に、疎密波や音圧という言葉はどこで波とつながるか説明しよう。

地球には空気があり、空気によって気圧が生じる。

標準気圧は1013.25hPaであり、

人間の最大可聴音圧は20Paである。

人間の最大可聴音圧は標準気圧に比べて小さい変化だということがわかる。

 

左上図を見るとそれがイメージできるだろう。

人間は気圧からどれだけ圧力変化が生じたかを感知するのだ。

疎密波は、圧力が高い密と圧力が低い疎の部分が生じる。

その圧力の高低差を人間が音として捉えているということ。

 

音の性質を理解するには、

波の性質について理解が必要なことがわかっただろうか。

 

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