ケイスケの音響学

言語聴覚士に必要な音響学の解説をします。

音響学の基礎147 過去問㊱

過去問㊱

今回は音響管と外耳道と声道との類似性の記述で誤っているものを選ぶ問題。

 

外耳道は外耳孔(耳の穴)から鼓膜までの部分を指す。

外耳孔を開放端、鼓膜を閉端とする閉管モデルで近似できる。

外耳道は長さが約3cm。

今、閉管の長さを2.5cmとすると、

閉管の共鳴の公式は、

 fn=nc/4L

と表されるので、数値を代入して計算すると3400Hzになる。

3kHz~4kHzが最低共鳴周波数(基本周波数)になる。

 

声道は、喉頭咽頭、口腔、鼻腔を指す。

声門を閉端、唇を開放端とする閉管モデルで近似できる。

声道の長さは男性で17cm程度、女性で14cm程度である。

今、閉管の長さを17cmとして、

外耳道と同様に閉管の共鳴の公式に代入して計算すると、

500Hzが最低共鳴周波数(基本周波数)になる。

 

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