ケイスケの音響学

言語聴覚士に必要な音響学の解説をします。

音響学の基礎74 インパルスのスペクトル

インパルスのスペクトル

インパルスはクリック音のように一瞬にして終わるような音だ。

純音から数周波だけ切り出した音であり、過渡音と表現することもある。

 

インパルスのスペクトルはホワイトノイズのように連続スペクトルになる。

ただし、ホワイトノイズよりも全体のエネルギー(縦軸の値)が小さい。

インパルスは波形が独特なのでスペクトルより波形に注目した方が良い。

過渡音は持続時間がきわめて短い音。

波形のグラフは横軸が時間なので、一瞬しか音が持続しないことがわかる。

 

インパルス列はインパルスを一定の周期で繰り返した周期音。

周期音だから線スペクトルになる。

複合音と違うのは、基本音と倍音の強さが等しいということだ。

 

スペクトルのイメージがしにくいかもしれないが、

純音、複合音、ホワイトノイズ、ピンクノイズ、バンドノイズ、インパルス、と

波形とスペクトルを順番に整理して覚えておこう。

テストの頻出範囲だ。がんば!

 

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