ケイスケの音響学

言語聴覚士に必要な音響学の解説をします。

音響学の基礎71 ホワイトノイズのスペクトル

ホワイトノイズのスペクトル

今回から少しわかりにくいかもしれない。

まず、波形に注目すると周期がない。

次に、スペクトルに注目すると横線が一本だけ。

 

あらゆる周波数の音を等しい量含んでいるので、

周期音にならないのだ。つまり非周期音になる。

あらゆる周波数の音を含んでいるというのは、

例えば、100 Hz、101 Hz、102 Hz、…、

のようにどれも同じ大きさを重ねているような音だ。

これらの周波数を等しく持つ音を重ねると上の波形のようになる。

 

全ての周波数が同じ大きさを持っているので、

スペクトルは横軸の値によらず一定値を取る。

だから連続スペクトルになるのだ。

 

広い周波数帯を持つノイズを広域帯ノイズという。

バイオレットノイズ、ブルーノイズ、ホワイトノイズ、

ピンクノイズ、レッドノイズなど、音だけど色に見立ててこう呼ばれる。

音響学ではホワイトノイズとピンクノイズは必ず覚えておこう。

 

cafetalk.com