ケイスケの音響学

言語聴覚士に必要な音響学の解説をします。

音響学の基礎182 中間テスト18

中間テスト18

『400Hzの純音よりも、500Hzの純音の方が高いピッチ感覚を生起する』

この記述は◯か✕か。

 

ピッチ感覚:

実際に周波数は物理的に正しい設定であるにも関わらず、

音量の変化によって音が高く、あるいは低く聞こえる現象。

 

ヒント:

ピッチ≒音の高さ、と考えるとわかりやすい。

すると、この文章は、

『高周波数の音は高い音に聞こえる』

と解釈できる。

周波数は1秒間に波が振動する回数だから、

周波数が高いほど1つの波が狭くなる。

逆に、周波数が低いほど1つの波は広くなる。

 

補足:

ピッチは周波数と関連が深く、同一視されることも多い。

周波数は音の高低に対応する物理的な指標であり、

ピッチはそのような音の高低に対する心理的な指標である。

前者は音響音声学的な指標、後者は聴覚音声学的な指標といってもよい。

 

厳密に言うと違うという話。

 

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