ケイスケの音響学

言語聴覚士に必要な音響学の解説をします。

音響学の基礎㊻ 閉管の3倍振動

閉管の3倍振動

前回に引き続き閉管の共鳴を解説する。

ところで、閉管は片方が口でもう片方が底のため、

2倍振動はないのだ。

閉管の共鳴に偶数倍振動はなく奇数倍振動のみだと覚えておこう。

 

それは口の場合は定常波の腹、

底の場合は定常波の節ができるためである。

 

基本振動の波形が3個分あるので3倍振動となる。

閉管の中に波長は3/4個あるので、

1波長にするには、閉管の長さを4/3倍にすれば良い。

λ3=4L/3

となる。

3倍振動の周波数f3は、

f=c/λ

のλに値を代入すると求められる。

計算ミスには気を付けたい。

 

閉管は基本振動の次は3倍振動だ。覚えてね!

 

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