今まで解説してきた弦の共鳴と開管の共鳴は、
閉管の共鳴を説明するための前座である。
音響学では、弦の共鳴→開管の共鳴→閉管の共鳴と順番に説明する。
閉管の共鳴が実用性があるのと、式が難しいからだ。
この後練習問題で出てくるが、
声帯や外耳道を閉管と近似して計算することがある。
閉管の基本振動は図のような波形になる。
閉管には波長の4分の1、即ち1/4波長しかないので、
波長は閉管の4倍、
λ1=4L
となる。
いつもの基本振動のように2Lではないことに注意しよう。
f=c/λの式にλの値を代入すると基本振動の周波数を求めることができる。
この値も今までとは少し変わるので間違えないように。