ケイスケの音響学

言語聴覚士に必要な音響学の解説をします。

音響学の基礎244 中間テスト80

中間テスト80

『声道内で音波が共鳴するとき、定在波の波長は声道長の4倍である』

この記述は◯か✕か。

 

ヒント:

定在波と言う単語で閉管の気柱の共鳴を思い出そう。

第1ホルマントは基本振動のときである。投稿45に戻ろう。

第2ホルマントは3倍振動のときである。投稿46に戻ろう。

第3ホルマントは5倍振動のときである。投稿47に戻ろう。

 

波形を見たとき、定在波の波長が声道長の4倍の長さになるのは、

基本振動のときだけである。

 

閉管の気柱の共鳴の公式は、

f_n= \dfrac {nc}{4L}

fn:n倍振動のときの周波数[Hz]。最低共鳴周波数のときf1

n:何倍振動なのかを表す自然数の奇数(1,3,5,・・・)

c:音速[m/s]

L:閉管の気柱の長さ[m]

で表されるので、閉管の気柱の共鳴が何倍振動になるか、

つまり第何ホルマントになるかで定在波の波長は変化する。

 

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