ケイスケの音響学

言語聴覚士に必要な音響学の解説をします。

音響学の基礎224 中間テスト60

中間テスト60

『音の強さのレベルは音圧の二乗に比例する』

この記述は◯か✕か。

 

ヒント:

音圧レベルはdB SPL、

音の強さのレベルはdB ILで表される。

音圧レベルと音の強さのレベルの値は一致する。

 

音の強さ:I [ \rm{W/{m}^2}]

音圧:P[Pa]

空気の密度:ρ[ \rm{kg/{m}^3}]

音速:c[m/s]

とすると、

I=\dfrac {P^2}{ρc}

と表される。

ρ=1.2[ \rm{kg/{m}^3}]

c=340[m/s]

より、ρc(ρ×c)を比例定数kで置き換えると、

I=\dfrac{1}{k}×{P}^2

となる。kは定数なので1/kも定数となり、

I∝{P}^2

音の強さは音圧の2乗に比例することがわかる。

 

ただし、問題文に書かれているのは、

音の強さのレベルと音圧の関係である。

音の強さは音圧の2乗に比例するが、

音の強さのレベルは音圧の2乗には比例しない。

 

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