ケイスケの音響学

言語聴覚士に必要な音響学の解説をします。

音響学の基礎256 中間テスト92

中間テスト92

パワースペクトルが平坦な雑音の帯域幅

 半分にした時の音圧レベルは3dB減少する』

この記述は◯か✕か。

 

ヒント:

パワースペクトルが平坦な雑音は、

ホワイトノイズかインパルスかバンドノイズ。

そのうち、帯域幅が存在するのはバンドノイズのみ。

 

パワースペクトルの縦軸は、

音の強さのレベルなのでdB ILである。

パワースペクトルの横軸は、

周波数なのでHzである。

 

帯域幅を半分にするのは、

パワースペクトル上で長方形のバンドノイズを

横に真っ二つにするイメージで良い。

 

すると、面積が半分になるので、

音の強さのレベルの変化は1/2になるので、

dB IL= 10 \log \left( \dfrac{1}{2}\right)

  = 10 \log \left(1-2\right)

  = 10 \left( 0-0.3\right)

  =10×(-0.3)

  =-3dB IL

 

音の強さのレベルは音圧レベルと等しいので、

3dB SPL減少することになる。

 

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