ケイスケの音響学

音響学の解説をします。

音響学の基礎215 中間テスト51

中間テスト51

『音圧レベルと音の強さのレベルとの値は一致する』

この記述は◯か✕か。

 

ヒント:

音圧レベルはdB SPL、

音の強さのレベルはdB ILで表される。

音圧レベルと音の強さのレベルの値は一致する。

 

補足:

細かい計算を書いても誰も読まなさそうなので省略する。

音圧 P [Pa]と音の強さ I [W/m2]の比較と、

音圧レベル dB SPL と音の強さのレベル dB IL の比較は、

全く異なるものなので注意しよう。

 

応用:

I:音の強さ [W/m2]

P:音圧 [Pa]

ρ:空気の密度 [kg/m3]

c:空気中の音速 [m/s]

 

とすると、音の強さIは音圧p、空気の密度ρ、空気中の音速c、を用いて、

I=\dfrac{P^2}{ρc}

と表すことができる。

気温が15℃のとき、

空気の密度は 1.2[kg/m3]、音速は 340[m/s]、となるため、

代入すると以下のようになる。

 

I=\dfrac{P^2}{1.2×340}

 =\dfrac{P^2}{408}

ここで、408は202の400に近いので近似する。

 ≒\dfrac{P^2}{400}

分子が2乗になっていので、分母も同じ形にする。

 =\dfrac{P^2}{20^2}

 

音の強さのレベルの公式を振り返ろう。

\rm{dB\ \ IL}=10\ log(\dfrac{I}{I_0})

上式のI、I0をP、P0で表して、

\rm{dB\ \ IL}=10\ log(\dfrac{\dfrac{P^2}{20^2}}{\dfrac{{P_0}^2}{20^2}})

分子と分母に共通している202に202をかけて、

    \rm{=10\ log(\dfrac{P^2}{{P_0}^2})}

分子と分母はどちらも2乗しているので、

    \rm{=10\ log(\dfrac{P}{P_0})^2}

logの後ろの2乗の前に持ってきて、

    \rm{=2×10\ log(\dfrac{P}{P_0})}

    \rm{=20\ log(\dfrac{P}{P_0})}

 

これは音圧レベルを求める公式と等しくなる。

\rm{dB\ \ SPL}=20\ log(\dfrac{P}{P_0})

 

よって、正解は◯になる。