ケイスケの音響学

音響学の解説をします。

音響学の基礎412 過去問49

過去問49

問題39

第2ホルマント周波数が1500Hzの成人女性の母音の声道形状を変えないで、

道長だけ一様に20%長くした場合の第2ホルマント周波数はどれか。

1.    1000Hz

2.    1250Hz

3.    1500Hz

4.    1750Hz

5.    1800Hz

第13回言語聴覚士国家試験午前問題39

 

復習:

閉管の気柱の共鳴の公式は、

f_n= \dfrac {nc}{4L}

fn:n倍振動のときの周波数[Hz]。最低共鳴周波数のときf1

n:何倍振動なのかを表す自然数の奇数(1,3,5,・・・)

c:音速[m/s]

L:閉管の気柱の長さ[m]

で表される。

 

第2ホルマントのときは3倍振動に相当するので、

n=3を代入すれば良い。

そうすると上式は、

f_3= \dfrac {3c}{4L}⋯①

となる。

 

閉管の長さをL′にして

そのときの周波数をf′とする。

それらを公式に代入すると、

f'_3= \dfrac {3c}{4L'}⋯②

すると、音速は変化しないので分子に同じ形が現れる。

 

今、f′を求めたいので、分子を①式、分母を②式にして式同士割り算をする。

 \dfrac{f'_3}{f_3}= \dfrac{\dfrac{3c}{4L'}}{\dfrac {3c}{4L}}

右辺は分数の割り算なので、

分母を逆数にして掛け算にする。

 \dfrac{f'_3}{f_3}=\dfrac{3c}{4L'}×\dfrac {4L}{3c}

共通項で約分すると残るのは、

 \dfrac{f'_3}{f_3}=\dfrac{L}{L'}

となる。

両辺に、f3を掛けると、

 f'_3=\dfrac{L}{L'}×f_3

となる。

 

問題文によると、第2ホルマントつまりf3は1500Hz、

道長Lが20%長くなるので、L'は元の長さの1.20倍の1.2Lになる。

それぞれの値を代入すると、

 f'_3=\dfrac{L}{1.2L}×1500

分母分子のLを約分すると、

 f'_3=\dfrac{1}{1.2}×1500

さらに式を整理すると、

 f'_3=\dfrac{1500}{1.2}

最後に、計算すると1250Hzと求められる。

 

よって、正解は2である。