ケイスケの音響学

言語聴覚士に必要な音響学の解説をします。

音響学の基礎395 等ラウドネス曲線③

等ラウドネス曲線

ホン(phon):

音の主観的な大きさ(ラウドネス)を表す単位。

 

音の大きさ(ラウドネス)とは、

人間が聴覚で感じる音の大小を示す心理量のことだ。

 

1000Hzの純音を基準に定義されており、

1000Hzの音圧レベル(dB SPL)と等しい

ラウドネスを持つ音のラウドネス値を

そのままホンで表す。

 

例えば、

1000Hzで50dB SPLの音がそのまま「50ホン」に相当する。

 

他の周波数では、人間の聴覚特性に基づいて

音圧レベルが補正される。

同じ「50ホン」と感じるためには、

低音や高音では1000Hzよりも高い音圧レベルが必要になる。

 

63Hzでは、同じ50ホンを感じるために約80dB SPLの音が必要である。

また、63Hzでは、50dB SPLの音は、約10dB SPLに感じる。