『次のうち正しいものの組み合わせはどれか』
a. 時間ピッチは、聴覚神経の追随できる1000Hz程度まで感じることができる。:✕
→ピッチ知覚は神経の追随能力だけでなく、
基底膜の場所情報も含む複雑なプロセスによるものである。
b. 臨界帯域は、全周波数帯でほぼ同じ帯域幅である。:✕
→臨界帯域は周波数によって異なる。
低周波では狭く、高周波になるにつれて広がる。
c. 感覚レベルの基準値は聴覚閾値と必ず一致する。:◯
→感覚レベル(SL)は、個人の聴覚閾値を基準としている。
つまり、感覚レベル0dBはその人の聴覚閾値を指す。
d. 両耳聴で、マスカーとマスキーの音源方向が同じ方がマスキング量が大きい。:◯
→マスカーとマスキーが同じ方向から来る場合、
両耳での音の分離が困難になるため、
マスキング量が大きくなることが知られている。
e. 40フォンの音は、20フォンの音の2倍の大きさである。:✕
→フォンは知覚される音の大きさを示す指標であり、
音の大きさの知覚は対数的である。
40フォンの音が20フォンの音の「2倍」と感じられるわけではない。
よって、ウが正解である。