ケイスケの音響学

言語聴覚士に必要な音響学の解説をします。

音響学の基礎337 期末テスト69

期末テスト69

『音響出力1Wattの音響出力レベルはいくつになるか』

 

ヒント:

音響出力:機器やスピーカなどの出す音のエネルギー総量のこと。

     音響出力を対数目盛りに変換したものを音響パワーレベルという。

音響出力と音響パワー、

音響出力レベルと音響パワーレベルは同一の言葉である。

 

音響出力レベル、音響パワーレベル、音の強さのレベルが、

ほぼ同じものだとすると、

『音の強さが 1[W/m2]のとき、音の強さのレベルはいくつになるか』

と上の問題文を書き換えることができる。

 

ちなみに、Wattは人名なので単位を書くときはWと書いたほうが適切である。

 dB IL=10\log\left(\dfrac{I}{I_0}\right)

上式に I = 1[W/m2]、I0 = 10-12 [W/m2] を代入して、

     =10\log\left(\dfrac{1}{10^{-12}}\right)

     =10\log\left(\dfrac{10^0}{10^{-12}}\right)

     =10\log\left(10^{0-(-12)}\right)

     =10\log\left(10^{0+12}\right)

     =10\log\left(10^{12}\right)

     =10×12×\log10

     =10×12×1

     =120

よって、120 dB ILの3が正解になる。

 

今回は計算を丁寧に書いたので、

不正解の人はどこで間違えたか確認しよう。